●製作年:1906年-ドイツ皇帝ヴェルヘルム2世のコレクションより-●素材:ハードペースト(硬質磁器)●サイズ【カップ】W:4.5cmH:3.5cm【ソーサー】W:11cmH:2cmフォームはクアランド、現行でもKPMで製作されている主力フォームのひとつです。考案年は1790年。クールラント公ペーター・フォン・ビロンがKPMに注文したことがスタートです。個人的にロココは衰退し始めているものの、忘れられない、、が一足先に新古典主義も取り入れている…先見の明を感じさせる天才的なフォームだと感じます。ご存じの通り、KPMは高級な白磁主体で製作されることが多いですが、彩色+金彩等が加わるとマイセンを超えるほどの値段が付けられることが多いです。ミントグリーンの名を冠していますが、ホワイトに寄せ気味の、非常に難度の高い色と言われています。控えめに配された金彩と、愛くるしい散りばめられたローズという完璧な構図は多くの愛好家の心をしっかりと掴んでおり、2世紀以上もラインナップされているという点は納得です。一般とは違うポイントはやはりドイツ皇帝ヴェルヘルム2世が所有していた、という点。彼は熱心な磁器の愛好家であり、日常使いやコレクションとしてマイセンやKPMなど多くの窯に自分専用のコレクションを製作させていました。皇帝自身の印と製作年が入れられます。KPMもマイセンも普通に製作されたものには製作年の表記は無く、幅を利かせた表現にせざるを得ない訳ですが、王室や特別に製作されたものに関してはしっかりと年が入っているため、描画等を参考に他の作品の時代判別をする上でも重要な資料となります。コンディションは傷も無く、金彩の擦れもない完璧なコンディションと言っていいでしょう。恐れ多くて所有できない、ではなくこういった素晴らしい作品を後世に残していく、という考えが何より重要なのです。是非この機会に是非ご検討ください。
商品の情報
カテゴリー | インテリア・住まい・小物 > キッチン/食器 > 食器 |
ブランド | マイセン |
商品の状態 | 未使用に近い |