【現在オンデマンド版すら入手困難】『坂間の物理』特ゼミ 大学入試　坂間勇　旺文社

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伝説の駿台物理学科講師・坂間勇氏の代表的な著作『坂間の物理』の超稀少なオリジナルの初版本です。微積物理を扱った参考書は本書以外にもいくつか存在していますが、今昔を問わず、本書ほど優れたものは無いように思います。
受験生の人口が現在よりも多く、入試の難易度も高かった時代に、物理の最高難度の演習書として1990年に発刊された本書は、同著者の『難関校突破のための 物理特講90』（旺文社、1985年）という書籍の改訂版にあたり、あの『新・物理入門(駿台文庫)』の著者で有名な山本義隆氏も、本書を絶賛されていたようです。また、メタスキリングという東大理三生を始めとした凄まじい方々が講師としてご活躍されている塾があるのですが、そこが出している物理の参考書・難易度表において、国際物理オリンピックレベルの問題集である『楽しめる物理問題200選』と、実際の東大入試の本番よりも難しいとされる『駿台の東大実戦模試』との間に位置付けられていることからも、本書の難易度の高さが伺えます。といっても、問題自体よりもその解説が深遠といった感じで、大学受験物理というもの(というよりそれを内包したより広い物理学の体系)を非常に深く考察しているので、入試物理を俯瞰出来る様になり、大学受験物理が如何に下らないかがわかるようになります。正直、この解説を熟読玩味すれば東大入試の本番で満点を取ることなど造作もないと思います...。
オリジナルが1998年に絶版となってしまったのですが、2001年に「万能書店」という会社から、オンデマンド版という形で復刊されました。しかしながら、2023年9月頃に、なんとそのオンデマンド版すらも販売中止となり、再び入手困難となってしまったようです(現在、Amazonにおいて、オリジナル、オンデマンド版共に中古品すら在庫がない模様)。
天や小口等にヤケやシミ、本文への書き込み(赤色ボールペンによるライン引き17頁、桃色マーカーペンによるライン引きと黒鉛筆による書き込みがそれぞれ1頁ずつ)や、ページを開いて置くための折り目等、全体的に使用感がありますが、本書は特に稀少なオリジナルの初版本になります。
¥20,000までなら値下げ可。



【著者略歴】
・坂間勇(さかま いさむ)
東京工業大学物理学科卒。茨城大学助教授。著書に「大学入試必修物理」 (駿台文庫) がある。

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