作家紹介 リュボミール・ミリンコフは、自然、花、麦畑への愛を抱き続けてきました。彼の作品には、みずみずしい詩心とやさしいユーモアがあふれています。70年代に登場した「フラワー・パワー」のエスプリを感じさせますが、その繊細で精緻な筆致には、遠くは東方正教会のイコンの影響をも見て取れます。1962年、当時24歳のミリンコフは画家を夢見てパリを目指しました。その後ニューヨークの魅力にとりつかれ、アメリカへ。1972年にルイジアナ州モンローにあるマスア・ミュージアム・オブ・アート(Masur Museum of Art)で初の展覧会を開催しました。フランスに帰国後の1986年、エルメスのために《魔法の庭》をデザインしました。 その後HERMES2枚目のスカーフ画《花咲く帆船》はミリンコフの世界観をあますことなく表現しています。