モーニングリングイギリスモーニングリングはビクトリア女王が亡き夫への思慕の情を表現として作り出した装身具が一般にも広がって流行しました。モーニングには死を悼むという意味があり、代表的なものがヘアジュエリーと呼ばれる人の頭髪を切り取って装身具のデザインに取り込んだものです。17世紀には最初のモーニングジュエリーが登場し19世紀には死者だけでなく儚い運命である恋人へ向けたものとしても用いられました。サイズ約19号素材18金 イエローゴールドダイヤモンド重さ約5.0g製造元 チェスター製製造年1896年製 内側には以前の持ち主の名前などが彫られています。リングの内側に精巧な仕掛けを取り付けたり、宝石の下などに遺髪を入れ、故人の名前や没年を刻み、死を悼むものとして遺族によって所持されるようになった。大抵がブラック・エナメルやジェット(黒玉)など黒色をベースに作られました。私が遺髪が組み込まれているのは苦手なので、遺髪のない物を選んでおります。その中でも1粒のダイヤモンドが存在感を、ブラックエナメルと素晴らしい金細工は現代では再現できません。モーニングの場合、価格が高くなる条件を備えています。優れた職人の技で高品質に作られていることに加え、アイテムそのものが特定の人物の思い出や歴史と結びついている点などです。多くのモーニング・リングが新しい指輪を作るために溶かされてしまったという時代背景もありますので、現在アンティーク市場に出回るものはそれだけで希少性があるといえます。〜ダイヤモンド〜ダイヤモンドが生まれたのは人類の祖先が登場する遥か昔、地球ができてまだ間もない頃のこと。それから32億年という気が遠くなるほどの長い時を経た現代も、その輝きは変わりません。人類はその不変の輝きを放つダイヤモンドに“永遠の絆”を重ね、愛する人への誓いとしたのです。今から100~200年前のイギリスでは、失った大切な人を忘れないため、永遠の愛を誓うため、愛する人の幸運を祈るためにジュエリーが制作されました。ジュエリーのデザインには、その多くに意味があったのです。人生における、全ての出来事は刹那的にすぎて行きますが、その刹那をジュエリーに込め、身に着け、共に生きる。というジョージアンやヴィクトリア時代の人々に敬意を込めて。
商品の情報
カテゴリー | メンズ > アクセサリー > リング |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |